アグリスケット栽培実施例 > 枝豆の栽培実施例

1.試験方法

  1. 試験農園のビニールハウス内に3区画(比較対照区,試験区Aならびに試験区B)の畝を作成した。
  2. 区画毎の畝(畝高さ:約20cm,株間:約20cmの間隔)に、市販されている種を5粒ずつ播種した。
  3. 播種後、比較対照区には水道水を、試験区Aには量販店で市販されているアミノ酸含有活力剤を、試験区Bにはアグリスケット 500倍希釈液を、各区画に1L散布した。
    また、栽培期間中は1週間に1回の間隔で、各区画間に散布した。
  4. 発芽を確認後、本葉2枚になったら、1株2本立ちにし、草丈が約20㎝ほどになったら株元に土寄せし、倒伏防止をした。
    なお、草丈が約10cm程度に生長後から、ジョウロで株元に直接散布と、噴霧器を用いて葉面散布を併用した。
  5. 試験期間は4/29~7/29の栽培期間で、生育後の株を採取し観察を行った。
  6. 試験期間中に、適時防虫防除(害虫駆除薬剤、殺菌薬剤など)を行った。
    ただし、予防として市販木酢液を250倍に希釈し散布を2週間に1回行った。

2.試験結果

栽培試験後の収穫状況について

  1. 1. 比較対照区(水道水散布区)

    全体

    サヤの状態

  2. 2. 試験区A(市販品アミノ酸含有活力剤散布区)

    全体

    サヤの状態

  3. 3. 試験区B(アグリスケット500倍希釈液散布区)

    全体

    サヤの状態

収穫量について

枝からサヤをもぎ取り、収穫量(重量)を測定した。

全体

  1. 比較対照区
    (水道水散布区)

  2. 試験区A
    (市販品アミノ酸含有活力剤散布区)

  3. 試験区B
    (アグリスケット500倍希釈液散布区)

収穫量の詳細

デジタル電子秤を用いて、重量を測定した。

サンプル 重量(g)
比較対照区(水道水散布区) 412
試験区A(市販品アミノ酸含有活力剤) 344
試験区B(アグリスケット500倍希釈散布区) 889

考察

枝豆の栽培試験を各区画の条件において、実施した結果を下記に記載する。

◯生育状況について

  1. 比較対照区(水道水散布区)は草丈が約30cm程度に生長したころから、灰色かび病を発症し、また害虫(コナジラミ、アブラムシ、オオタバコガや毛虫など)による食害被害を受け、葉や茎が生育途中で黄変や褐変し3株が枯れてしまった。
  2. 試験区A(市販品アミノ酸含有活力剤散布区)も①同様の病気を発症し、害虫の食害、葉や茎の黄変や褐変し2株が枯れてしまった。
  3. 試験区B(アグリスケット500倍希釈液散布区)も①同様に害虫の食害被害を1株受けたが、灰色かび病などは発症しなかった。

収穫量について

試験区Bは、比較対照区ならびに試験区Aと対比し、1株にできたサヤの個数が多く、実入りもよくみられた。
重量比で対比した結果を下記に記載する。

サンプル 重量(g)
比較対照区(水道水散布区) 412
試験区A(市販品アミノ酸含有活力剤) 344
試験区B(アグリスケット500倍希釈散布区) 889