JAバケツ稲づくり事務局様より提供して頂いた、種籾(品種:コシヒカリ)を塩水選別した。
選別基準については、300cc容量のビーカーに精製水200ccにNaCl 20gを添加し、マグネチックスターラーを用いて撹拌溶解させ、そこに種籾を投入し、沈殿したものを供試試料とした。
良い種籾の選別基準は、塩水中で沈殿するもの(中身がぎっしり詰まった重いもの)が良い種籾であり、液面に浮上するもの(やせて中身がすかすかしているもの)が悪い種籾である。
φ90mmのシャーレに種籾を入れて、全体が浸漬する程度の精製水を入れて30℃に保温したインキュベーター内に静置し、白い芽が約2mm程度まで発芽させた後、室温下に戻し出芽させた。
なお、シャーレ内の精製水ならびに各種試験液は毎日交換し発芽させ、葉が2~3枚に増えるまで育苗した。
(インキュベーション【育苗】期間は、4/1~4/30まで行い、休日を除いて精製水ならびに各種試験液は毎日交換)
量販店で市販されている、「黒土6【15kg】,赤玉土3【7.5kg】,手製鶏糞(市販鶏糞1:コイン精米所から入手した米糠1)発酵土1【2.5kg】」の割合で配合準備し、ビニールシート上に広げて天日乾燥させた。
十分に乾燥させた土と化成肥料ならびに農業用消石灰を混合し、試験培土とした。
試験農園の1画(比較対照区,試験区1,試験区2)に簡易水田(プラスチック製容器)を設置し、容器内に培土を入れ、土の表面に水が溜まらない程度張り、容器内の培土を混合して1日間静置した。(培土の安定)
育苗した苗を2~3本を1株としてまとめ、簡易水田に定植した。
定植深さ約10mmで芽は上向きにし、間隔をおいて定植した。
試験期間は4/1~4/30(育苗期)、5/1~10/1までの栽培期間で、生育後の株を採取し観察を行った。
栽培試験後の収穫状況について
株元と根の状態
根の長さ 約19cm
稲穂の状態
穂先からの長さ 約13cm
株元と根の状態
根の長さ 約27cm
稲穂の状態
穂先からの長さ 約15cm
株元と根の状態
根の長さ 約27cm
稲穂の状態
穂先からの長さ 約17cm
水稲栽培試験を各区画の条件において、実施した結果を下記に記載する。
発芽から出芽までの育苗期において下記写真のように緑色の葉(鞘葉)が5cm程度になるまで(出芽)の期間は、対照区ならびに試験区1の出芽期間は約15日に対し、
試験区2は約10日ほどと出芽期間は短い。
発芽から出芽までの育苗期において下記写真のように緑色の葉(鞘葉)が5cm程度になるまで(出芽)の期間は、対照区ならびに試験区1の出芽期間は約15日に対し、試験区2は約10日ほどと出芽期間は短い。
※左記写真上の表記詳細
対照区:精製水のみ
試験区1: 他社市販品 1000倍希釈水溶液
試験区2:アグリスケット 1000倍希釈水溶液
対照区
試験区1
試験区2
対比比較観察の詳細
株元と根の状態
稲穂の状態
写真上上部から、対照区,試験区1,試験区2の順に配置して観察した結果、試験区2の根や稲穂の長さが最大で、稲穂に関しては籾の量が多く観察された。